ファミリーマート、ホットコーヒー刷新 「モカブレンド」は豆の持つ香りを最大限に引き出す“香る焙煎”採用

 ファミリーマートは冬場のコーヒー需要期に向けて「FAMIMA CAFÉ(ファミマカフェ)」の「モカブレンド」と「ブレンド」のホットコーヒー2品を刷新する。

 目玉は、11月22日にリニューアル発売される「モカブレンド」で、新たに“香る焙煎”を採用して磨きをかけた。

 豆は従来通り。最高等級豆100%使用しモカ豆はエチオピアイルガチェフェ産を配合している。

 香る焙煎は、豆の持つ香りを最大限に引き出すべく、バリスタの粕谷哲氏と焙煎業者との協働で約6ヵ月間の試行錯誤を経て編み出された焙煎方法となる。

刷新された「モカブレンド」

 12日取材に応じた商品本部FF・スイーツ部カフェ・スチーマーグループの松田香織氏は「モカの華やかな香りをより引き出せないかということで、従来の焙煎よりも高温短時間で熱を加えてコーヒー豆内部の細胞を一気に崩壊させることでより多くの香り成分を1杯のコーヒーに抽出させた」と説明する。

 これにより、モカの風味を強く感じる1杯に生まれ変わったとし「絶世の香」のコピーで訴求していく。

 「モカブレンド」専用の紙カップも一新。「ファミマの本気度を伝えるべく、シンプルで高級感を演出するイメージで変更した」という。

 「モカブレンド」のファンが定着していることにも勝算を見込む。

 「“コンビニではファミマカフェのモカブレンドしか飲めない”といったお声をいただいている。19年にモカブレンドの販売を開始し、毎年夏の時期は販売を止めていたが、今夏はお客様のご要望にお応えして販売し続けて定着している」と語る。

「SCAJ2022」のファミリーマート出展ブース

 「モカブレンド」のリニューアル発売に先立ち、10月18日に「ブレンド」をリニューアル発売する。

 「ブレンド」は「従来からの、豆本来の甘みを引き出す甘味焙煎や高級ケニア豆配合を維持しつつ、深い味わいのコーヒーが好まれていることから、ブラジル豆をより深煎りに変更することでさらにコク・深くリニューアルした」。

 なお、ファミリーマートは10月12日から14日の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれたアジア最⼤級となるスペシャルティコーヒーの展示会「SCAJ ワールド スペシャルティコーヒーカンファレンス アンド エキシビション 2022」(SCAJ2022)に大手コンビニとして初めて出展。

 出展ブースでは、リニューアル発売に先駆けて「モカブレンド」と「ブレンド」の試飲会を開催していた。

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