節約志向の受け皿?またも業務スーパーが北海道で新店、今度は札幌・手稲区星置に

 北海道で続々と出店を続けている低価格食品スーパー、業務スーパーが、今度は札幌市手稲区星置に出店する。業務スーパーは、10月だけでも3店舗を新規出店しており、食品値上げラッシュの中で強気の出店が続く。

(写真は、建設中の仮称、業務スーパー手稲区星置店)

 業務スーパーは、神戸物産(本社・兵庫県加古川市)がFC(フランチャイズ)展開しており、同社が国内外の協力工場で生産するプライベートブランド(PB)のグロサリー(生鮮以外の食品)商品を中心に、製販一体の低価格で提供している。最近の店舗では、インストアの惣菜商品も馳走菜のブランドで品揃え、多様なお客のニーズに応えようと取り扱い品目を増やしている。

 道内ではG-7スーパーマート(本社・神戸市須磨区)やケヒコ(同・横浜市神奈川区)、カワサキ(同・茨城県水戸市)、三和物産(同・青森県青森市)、三ッ輪商会(同・釧路市)、パスポート(同・川崎市宮前区)がFC展開をしている。

 今年10月には、6日に苫小牧東店(苫小牧市、ケヒコ運営)、13日に大曲柏葉店(北広島市、G-7スーパーマート運営)、新発寒店(札幌市手稲区、パスポート運営)がオープン、現在は道内24店舗。

 今回、新たに手稲区星置3条1丁目に手稲区星置店(仮称)を建設するのは、G-7スーパーマート。建物の設計、監理は大和ハウス工業一級建築士事務所(札幌市東区)、施工は大和ハウス工業(本社・大阪市北区)北海道支社(札幌市東区)。工期は2022年7月25日から2023年1月25日。

 新店舗は、下手稲通沿いで、マクドナルド手稲星置店の西隣接地。近隣にはディスカウントストアのスーパーセンタートライアル手稲星置店のほか、スーパーアークス星置店やカインズFC星置店などが集積したショッピングセンター、パストラル星置がある。

 トライアルと業務スーパーが至近距離に立地するのは、厚別西店(札幌市厚別区)、苫小牧東店などの例がある。今度の星置店を含めて低価格スーパーが集積することで、節約志向の買い物客を引き付けそうだ。

 業務スーパーをFC展開している企業は、三ッ輪商会を除いて道外企業。「首都圏では、新規出店する余地がないほど、スーパーが乱立している。その点、北海道にはまだまだ出店余地がある。今後も業務スーパーは増えるだろう」(業務スーパーFCの1社)と話している。