AirPodsとMac用アクセサリは2024年までにUSB-C充電端子へ完全移行?

10月4日、「スマートフォン等デバイスの新製品において、2024年末までに、充電端子にUSB-C端子の採用を義務付ける」という旨の法案が欧州議会にて可決された。この法案によるAppleの動向の予想を、Appleの社内事情に詳しいBloombergの記者マーク・ガーマン氏が、ニュースレター「Poser On」最新号で発表している。

AirPods・Macアクセサリ、USB-C端子搭載へ移行時期が判明?

(Image:Shahid Jamil / Shutterstock.com)

それにしても、マーク・ガーマン氏とはいったい何者なのだ

この法案によって、2023年秋に発売が目される「iPhone 15(仮)」シリーズの少なくとも一部は、Lightning(ライトニング)充電端子からUSB-C(USB Type-C)充電端子への移行がためされるはずだと見られている。この移行は、ほぼ確実なのでないだろうか。その他Apple社製品もこの移行に続く。

ガーマン氏によると、AppleはEUによる規制に反対しつつも、Apple社製品をUSB-C端子搭載のものへと移行させる準備を整えてきたという。また、年内の発売が予想されている、エントリークラスの「iPad(第10世代)」にもUSB- C端子を搭載させるはずだ、という点にも言及した。そして、2024年までには「AirPods」「AirPods Pro」「AirPods Max」の3モデル、「Magic Keyboard」や「Trackpad」といったMac用のアクセサリがUSB-C端子に切り替わる可能性が高いという予測も立てられた。

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あらゆる機器のUSB-C端子への移行が次々と予想される中、Appleの目論見は…?

Macの純正アクセサリは、2023年の「iMac」や「Mac Pro」のメジャーアップデートが発売される時期に合わせてUSB-C端子への移行がためされる、という趣旨も、ガーマン氏によって述べられている。

さらに、ガーマン氏は「Appleが2024年3月に、Lightning端子を搭載したiPhone SEを発表すると仮定しても、2024年末までに発売されているため、EUでそのデバイスがコンプライアンス違反になることはない」と指摘。あわせて「2025年・2026年のモデルでは変更が必要」とも述べており、2024年に発売と見られているiPhone SEは最後のLightning端子搭載モデルなのではないか、という見方ができる。

だが、ガーマン氏の予測の本質は、USB-C端子への移行はあくまで一時的なもので、「Appleはワイヤレス充電への移行こそを見据えている」というものだ。Apple社内でポートレス化をテストしていることは数年前よりささやかれていた。はたして、2017年に発売中止された「AirPower」の夢は実現されるのか。今後の続報に期待したい。

引用元:【MacRumors

By OTONA LIFE