イオンの土谷美津子執行役商品担当は10月5日、同日開催した2023年2月期第2四半期決算会見で、「生活者の生活防衛意識は高まっている。10月から、NBの値上げが続く中、創意工夫し、トップバリュはできるかぎり価格を据え置く。10月よりビール各社が値上げするが、(新ジャンルの)ベストプライス バーリアルシリーズは税別78円(350ml)のままで販売する」と述べた。

<バーリアル78円のままと土谷氏>


土谷氏は「価格と付加価値商品の両面で生活者を応援する。トップバリュのプレミアム生ビールは6カ月で800万本販売した。和食・中華・イタリアンのシェフ監修のプロの一品シリーズは上期6200万食・18億円売り上げた。今回、既存顧客だけでなく、新たにトップバリュを買った人によるNBからPBへのブランドスイッチが起き、昨年実績を大きく上回っている。特にベストプライスは2桁の伸びだった。客数、利益額でもグループに貢献している」と説明している。

また、生産量の多さを生かし、商品製造ラインの専用ライン化、ラベルレス商品による包材削減、カイロは夏にまとめて生産、原材料をイオンが調達して製造委託先に配布するなど、コスト削減のための施策を行っているという。

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