
「良い上司ってどんな上司?」
「自分と価値観が違うメンバーに結果を出させる方法は?」
「部下の言い訳にどう対応したらいいの?」
「何から改善すればいいの?」
マネジメントをする立場になると、単なるプレーヤーだったとき以上に悩むことが増えるのではないでしょうか。マネジメントは実はシンプルです。今回は、悩める中間管理職に向けて、あるべきマネジメントの姿をお伝えしていきます。
飲み会がもたらす弊害
まずは、「飲みニケーション」の話から始めましょう。コロナ禍以降少なくなっているとは思いますが、コロナ禍が収束に向かえば増えてくることが予想されます。
「たまにはガス抜きをする場をつくってあげた方が部下のモチベーションアップにつながる」
「親交を深めることでより一層よいチームをつくれる」
「部下がどう思っているか本音を知る機会をつくりたい」
こういった狙いのもと、飲みニケーションが行われているでしょう。
しかし、ガス抜きのつもりが部下から「上司のここは直してほしい」などと、日常の不平不満をぶつけられるなんてこともあるのではないでしょうか。上司もヒートアップし、親交を深めるつもりで実施した飲み会が関係性を悪化させる原因になってしまい、翌日からどのように部下と接するべきか迷ってしまうことがあるかもしれません。飲み過ぎて部下に介抱されるような事態になってしまったら、部下に貸しをつくることになり、翌日以降部下のルール違反に対して指摘することできるでしょうか。あるいは、特定の部下とばかり飲みにいっていると、それを別の部下たちが妬ましく思い、自チーム内で健全な競争が発生しなくなる可能性もあります。
飲み会を否定はしません。ですが、マネジメントをしていく上で必要かどうかは考えてみてください。
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1on1ミーティングは進捗管理の場
次は、はやりの「1on1ミーティング」における注意点です。最近では、会社全体で推奨しているところもあると耳にします。
部下に求めている役割の進捗を管理するために1on1ミーティングを実施するのであれば問題ないでしょう。しかし、ミーティングの内容が特に決まっていないままなんとなく集まってフリートークをしたり、部下の悩みを聞き出すことを目的としたりする1on1ミーティングは無意味ですから不要です。
また、1on1ミーティングの場で部下の仕事のやり方にアドバイスをすることも適切ではありません。なぜなら、「上司に言われた通りやりましたが、目標達成することができませんでした」といった言い訳を引き出すことにつながりかねないからです。「上司に相談したら答えをくれる」と部下を錯覚させてしまい、部下が自力で考えようとしなくなります。
あくまでも1on1ミーティングは部下から自身の役割に対しての進捗状況を報告させる場であり、今後の目標を約束させる場です。1on1ミーティングを採用している中間管理職は、一度、その実施目的について見直してみることをお勧めします。