JAXA「スリム」再起動、これからのミッションは?

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」の運用を再開したと発表した。月面着陸時に想定と異なる姿勢で着地し、太陽電池に太陽光が当たらなかったため、発電できずにいた。再開後、同機のカメラで着陸地点付近に存在する岩石を撮影し、画像データを地上に送ることに成功した。今後は月が作られた起源の解明につながる科学探査を実施する。

スリムは月への着陸時、2台あるメーンエンジンのうちの1台で異常が発生。目的地より55メートル離れた地点に逆立ちした体勢で着陸した。このため太陽電池に光が当たらず、発電が確認できなかった。太陽電池に太陽光が当たれば発電を見込めるため、JAXAはスリムに強い電波を送って運用再開を試みていた。

28日夜に地上局とスリムとの通信に成功し、太陽電池の発電を確認。同機に搭載したカメラで観測を始め、月面の岩などの撮影を進めている。