全国47都道府県で調剤薬局を展開する日本調剤は7月14日、オンライン診療対応の医療機関とオンライン服薬指導対応の薬局をまとめて検索して選択できるWebサイト、オンライン診療検索「NiCOナビ」をオープンした。

<NiCOナビ>


日本調剤では、オンライン服薬指導が実施可能となった2020年9月に合わせて自社開発したオンライン服薬指導システム「NiCOMS」を活用し、コロナ禍における患者の薬物治療をサポートすべく、全国の店舗でオンライン服薬指導に取り組んできた。NiCOMSは、オンライン服薬指導が実施可能となった2020年9月1日に合わせて自社開発した、無料で利用できるオンライン服薬指導システム。予約機能、ビデオ通話機能、支払い機能を備え、全国の日本調剤の薬局で運用している。

一方、厚生労働省によると、2021年3月末時点で電話や情報通信機器を用いた診療に対応可能な登録医療機関数は、全医療機関数の約15%にあたる約1万7000施設となっている。また、2021年3月の1カ月間にオンライン診療料を算定した医療機関数は256施設と、全医療機関数の約0.2%にとどまっている。オンラインによる医療サービスのさらなる普及と、患者の利便性向上のためには、オンライン診療からオンライン服薬指導、薬の配送まで一気通貫のサービス拡充が重要となっている。

<NiCOナビの利用イメージ>


オンライン診療検索「NiCOナビ」は、現在地から、または「診療科目」「キーワード」「診療予定日」などの項目からオンライン診療に対応する医療機関を検索できる。受診する医療機関を選択した後は、選択した医療機関や現在地、診療日時などの項目から、「NiCOMS」でのオンライン服薬指導に対応する薬局をまとめて選択できる。

2023年1月から電子処方箋の本格運用が予定され、今後薬局はますますオンライン化が進められていくことが予想される。日本調剤では、今後もオンライン診療・オンライン服薬指導のさらなる普及と患者の利便性追求を目指し、システム開発のノウハウを生かした良質な医療サービスの提供を行うことで、医療と社会に貢献するという。