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『オーディオブック』アプリおすすめ6選 「聴く本」メリット比較

声のプロが書籍を朗読。スマホの普及と共に徐々にシェアが拡大している「オーディオブック」。ながら作業に適しているなど、活字の本にはないメリットが盛りだくさん。オーディオブックを提供するサービスもどんどん増加しています。

本記事では「オーディオブックとは何か?」からオーディオブックの特徴、利用シーン、おすすめアプリ(無料あり)の紹介・比較まで幅広く解説。これから読書を始めようと思っている方はぜひご一読ください。

オーディオブックとは?

「オーディオブック」は本や小説などの書籍を朗読して収めた音声コンテンツ、一言で表現すると「聴く本」です。

日本の場合、古くは1980年代ごろの「カセットブック」の流行に端を発し、CDを経て、インターネットで音声データをダウンロードする形式が主流に。これが現代のスマートフォン文化と親和し、現在では多くの人気書籍がオーディオブック化されています。

▲オーディオブックサービス『Audible』のメニュー画面。ビジネス本、小説、ライトノベルなど様々なオーディオブックを配信。

オーディオブック5つのメリット

目で読んでいた本を、耳で聴く。本がオーディオブック化するとどんな変化があるのでしょうか。5つのメリットを紹介していきます。

オーディオブックを利用する5つのポイント
  • 1.「ながら作業」にピッタリ
  • 2.聴き放題、毎月1冊本をもらえるなど、お得なプランあり
  • 3.スマホ1台にたくさんの本を。カバンや本棚がかさばらない
  • 4.文字より音声の方が手軽。分厚い本が苦手な人におすすめ
  • 5.リスニング能力が鍛えられる

1.「ながら作業」にピッタリ

オーディオブックでは視線を本に集中させる必要がなくありません。またページをめくる動作も不要です。従って家事や車の運転中、料理中でも気軽に本を楽しめます。最もわかりやすいメリットですね。

2.聴き放題、毎月1冊本をもらえるなど、お得なプランあり

オーディオブック1冊あたりの価格は1,500円~3,000円ほどと、紙の書籍に比べると高めな傾向があります。ですがオーディオブックを提供しているサービスの中には、お得なプランが用意されたものがあります。

たとえば『audiobook.jp』では月額750円(税込)で対象の約1万冊が聴き放題になるプランがあり、『Audible』では会員登録すると月額1,500円(税込)で好きなオーディオブック1冊をもらえるようになります。

お得なプランを使いこなせば、紙の書籍と遜色ない値段でオーディオブックを利用できるのです。

▲『audiobook.jp』の月額聴き放題プラン。対象作品約1万冊が聴き放題。最初の1ヵ月は無料。

3.スマホ1台にたくさんの本を。カバンや本棚がかさばらない

これは電子書籍と共通のメリットですが、オーディオブックでは実物の本を持たないため、本棚やカバンの中が圧迫されません。聴きたい本を、容量の限り好きなだけスマホの中に入れられます。紙の劣化がないため管理も簡単です。

▲オーディオブックサービス『Kikubon』の購入一覧画面。大量の本を購入しても、スマホ1台に収まる。

4.文字より音声の方が手軽。分厚い本が苦手な人におすすめ

文字を読むより音声で聴いた方がお手軽に感じる人もいるはず。多くのオーディオブックサービスで、声優やナレーターなどプロが朗読を担当しているため、聞き取りもしやすいです。分厚い本が苦手な人に、オーディオブックがおすすめです。

▲『Kikubon』の声優・ナレーター紹介ページ。声優事務所に所属する声のプロがズラリ。
出典:耳で聴く本(きく本) kikubon(キクボン)

▲『Audible』ではアニメ版の声優陣が朗読を担当するなど、嬉しいファンサービスも。

5.リスニング能力が鍛えられる

語学本に言える事ですが、オーディオブックではリスニング能力が鍛えられます。これは目で読む読書では決してできない、オーディオブックならではのメリット。

たくさんの語学本がオーディオブック化されているため、内容も充実。再生速度を遅くしてゆっくり聴くなど、機能面との親和性もバッチリです。

▲目で見ただけではわからない微妙なイントネーションの違いも、ナレーション付きならハッキリわかる。

オーディオブックの利用シーン

家事や作業をしながら

オーディオブックでは本と違って両手が空くため、「ながら作業」にピッタリ。作業用BGM代わりとしてもおすすめです。

電車や車などの移動中に

もうひとつ両手が空くメリットが活きる場面に、電車に乗っている時や車の運転中があります。

両手が空いていれば電車でもつり革にしっかり掴まれるし、車の運転中の再生も可能。空いた時間を使ってどんどん聴いていきましょう。

▲『Audible』には電車乗車中や自動車の一時停止中に操作しやすいドライブモードが搭載されている。

学習に

オーディオブックでリスニング能力が鍛えられるのは先述の通り。語学以外にも、たくさんの学習書がオーディオブック化されているので、学習にも使えます。

繰り返し聴いたり再生速度を遅くしてゆっくり聴いたり、自分のペースで勉強できるのも嬉しい点ですね。『Audible』は洋書も豊富なので、英語の学習をしたあとに実際に読んでみる、なんて芸当も可能です。

▲『Audible』の語学カテゴリーを検索した画面。楽しく英語が学べる吉本興業のコンテンツも。

入眠用BGMに

入眠用BGMとして枕元でオーディオブックを流すのもいいでしょう。本と違い目を閉じていてもいいので、一層眠りにつきやすいはず。スリープタイマーが付いたオーディオブックアプリもあり、寝落ちしてもバッテリーの心配はありません。

▲『Audible』などスリープタイマーが用意されたオーディオブックアプリも。

オーディオブックの「聴き放題」サービスはお得?

出典:audiobook.jp

オーディオブックには定額聴き放題があるサービスもあります。『audiobook.jp』を例に解説しますが、こちらは月額750円で対象作品がすべて読み放題になるというものです。

オーディオブックの相場は一律ではありませんが、どのオーディオブックサービスでも一冊の平均価格は1,500円くらいとなっています。

聴き放題を終了すると手元に残らないという違いがありますが、それでも対象作品を2,3冊程度読めばあっさり元が取れてしまうのです。

読む本にこだわりのある人は、定額購入サービスのほうがおすすめ

本なら何でも読みたい! という方であれば読み放題サービスは間違いなくお得ですが、人気のライトノベル作品を読みたい、新作の小説を読みたいとなれば話は変わってきます。

最新の書籍はどうしても販売で売上を出したい性質上、読み放題サービスのラインナップは古い作品だったり実用書系の本が多かったりと少し不満が残ります。

もし最新の本をお得に楽しみたいのであれば、月額1,500円で好きな本を何でも一冊購入できる『Audible』などのサービスも検討してみましょう。定価5,000円以上の本でも実質1,500円で購入できるので、読み放題を月に数冊しか利用しないのであれば、こちらのほうがお得になっていることもあります。

Audibleの登録はこちら

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おすすめオーディオブックアプリ6選 機能・特徴を比較

ここからはオーディオブックを配信しているアプリ(サービス)を紹介します。聴き放題プランあり、小説特化などアプリによって特色はさまざま。サービス選びの参考にどうぞ。

比較表

サービス名 作品数 プラン 無料作品 特徴
Audible 40万冊以上(洋書含む) 月額1,500円で一冊購入のほか、専用コンテンツあり なし(30日間の無料体験あり) 圧倒的な作品数。退会しても本が残る(聴ける)
audiobook.jp 約2万7000冊 月額500円~の会員制度と、月額750円の聴き放題プラン なし(30日間の無料体験あり) 和書の作品数はNo1
Google Play ブックス 約2万7000冊 通常購入のみ なし オトバンクの提携サービスで、audiobook.jpより単価が安め
Kikubon 473冊 月額550円~のプレミアム会員 あり(143冊) クオリティの高い作品が無料で聴ける
ヒマラヤ(Himalaya) 2万6000冊以上 月額750円の聴き放題プラン あり 聴き放題プランの作品数が多い
HQ 50万冊以上(ラジオ番組作品を含む) 250円の有料版(買い切り) あり(1万3千冊) 無料作品の多さはピカイチ

『Audible (オーディブル)』収録数No.1。毎月好きな本を1冊もらえる

●Audibleの会員特典
  • 毎月コインが1つ付与され、好きなタイトル1冊と交換可能
  • 交換した本は退会後も残る
  • 購入する際も、全タイトルが30%OFFで購入可
  • 購入したボイスブックの返品・交換が可能
  • 会員専用のショートコンテンツ「Audible Station」を利用可能

※初回30日の無料期間あり

Audible』はAmazonを母体にしたオーディオブックサービスです。ビジネス書、小説、ラノベまで、約40万冊、30カテゴリー以上の豊富なラインナップ。大半が洋書ですが和書も1万2千冊用意されていて、角川スニーカー文庫などここでしか聴けない作品も多数あります。

無料タイトルや聴き放題はありませんが、代わりに月額1,500円(税込)の会員サービスが非常にお得です。これで毎月1冊、値段に関わらず好きなオーディオブックをもらえるほか、さまざまな特典を受けられます。

またAudibleの月額会員が登録中にもらった本は、「購入」という形で残っているため退会後も聴けるメリットがあります。

▲ライトノベル、政治、落語など、教養から娯楽までなんでも揃った強力ラインナップ。

▲毎月貰えるコインと、好きなオーディオブックを交換。交換したオーディオブックは退会しても残る。

▲再生速度変更、目次選択、ブックマークなど快適な聴取を支える機能が満載のプレイヤー。

お使いの端末がAndroidであれば、下記リンクから登録後にアプリからオーディオブックの購入が可能です。

iOSユーザーは、Web(ブラウザ)版からしか購入できない点に注意しましょう。

登録はこちらから(iOSユーザーの方は本の購入もこちら)

PR Audible (オーディブル)

詳しくはこちら

『audiobook.jp』聴き放題サービスありのオーディオブックの老舗

株式会社オトバンクが運営。かつて『FeBe(フィービー)』という名前だったオーディオブックサービス。老舗と言えるサービスで、オーディオブックの収録数は2万6千冊以上。和書に限定すれば『Audible』に匹敵します。

最大の特長は、1万冊以上が対象の聴き放題プラン(月額750円、初回30日間無料)がある事。他にもオーディオブックをお得に買える月額会員プランが金額別で用意されています。

audiobook.jpは一度退会するとすべての本が聞けなくなってしまう点には注意しましょう。月額会員プランは解約しても、audiobook.jpを退会しなければ購入した本は引き続き聴けます。

オーディオブックの購入はWeb版から
忙しいあなたも、耳は意外とヒマしてる - audiobook.jp

▲Web版のホーム画面。購入はWeb版から行う必要あり。ビジネス、自己啓発、ライトノベルなど豊富なジャンルが揃っている。

▲オーディオブックを購入したら、アプリにログインして再生。再生速度変更など必要な機能はしっかり完備されている。

▲お得な聴き放題プランと月額会員プラン。『audiobook.jp』を利用する前に詳細をチェックしておくのがおすすめ。

『Google Play ブックス』audiobook.jpと要比較。ちょっとお得かも

Androidスマホではプリインストールされており、iOSでも利用できる『Google Play ブックス』。そこでもオーディオブックが販売されています。『audiobook.jp』を運営する株式会社オトバンクからの提供のため、配信ラインナップは基本的に同じ。

ただしこちらの方が単品価格が安い事があります。『audiobook.jp』と見比べて、より安い方を選べます。

iOSの方は、オーディオブックの購入はWeb版から
音声ブック - Google Play の書籍

▲『audiobook.jp』(画像左)より『Google Play ブックス』(画像右)の方が価格が安い。逆もあり得るので購入前に確認推奨。

▲プレイヤーの機能は十分。再生速度変更、タイマーなど必要な機能はしっかり完備されている。

『Kikubon (キクボン) 』小説特化。映像化された人気作品も多数配信

作品数は2020年12月17日時点では473冊と少ない反面、小説に特化したオーディオブックサービス。『銀河英雄伝説』、『創竜伝』などここでしか配信されていないオーディオブックが目白押しです。また無料で聴けるオーディオブックも多数。お試しにピッタリです。

書籍の購入はWeb版から
耳で聴く本(キクホン) _ kikubon(キクボン)

▲Web版の画像。青春、ミステリー、SFほか多彩なジャンルの小説を配信している。

▲無料会員特典として、『Kikubon』限定のラジオや対談も聴ける。

『ヒマラヤ(Himalaya)』無料多数。ビジネス向けのコンテンツが豊富

無料コンテンツが充実の音声プラットフォーム。ビジネス向けポッドキャストがメインですが、オーディオブックも多数配信されています。

他にもビジネスで役立つ音声コラムや、おすすめの本を紹介する放送などバラエティー豊か。有料のプレミアムコンテンツもありますが、無料でも十分楽しめます。

またHimalayaにはクリエイターズチャンネルがあり、自分で作成したオーディオブックを発信・収益化することが可能です。

▲オーディオブックは約110冊。名言集、名作文学など教養系がメイン。

▲オーディオブック以外にも、ラジオドラマ、ポッドキャストなど多彩な音声コンテンツが目白押し。

▲himalayaのクリエイターズチャンネルでは、自分でオーディオブックを作成・配信も可能。

『HQ』夏目漱石や太宰治など、名作文学を無料でお手軽に

最後は海外のオーディオブックサービスです。『HQ』では50万冊のオーディオブックが配信されており、約1万冊が無料。海外製なので他言語のオーディオブックがメインですが、和書も配信されています。

数字だけ見ればNo1の書籍数ですが、ラジオ番組作品やインディーズ作品も含まれているので、きちんとした書籍の作品数では『Audible』の方が多い点には注意しましょう。

和書は夏目漱石や太宰治などパブリック・ドメインの作品が配信されており、歴史を超えて語り継がれるベストセラー作品を楽しめます。

▲「坊っちゃん」や「こころ」などパブリック・ドメインの名作古典文学が無料で聴ける。

▲外国人がナレーションを担当。流暢な日本語のためしっかり聞き取れる。

『Audible』と『audiobook.jp』が二大サービス。競合他社も注目

筆者の個人的な意見として、本格的にサービスを使うのであれば配信数の多い『Audible』と『audiobook.jp』がおすすめです。読める本の質を重視するなら『Audible』、聴き放題サービスを利用したいのであれば『audiobook.jp』となります。

聴き放題サービスを月間で数冊しか利用しないのであれば、コイン制で毎月高額本を安価に購入できるAudibleの方がお得かと思います。

もちろん『Kikubon』は小説特化、『Himalaya FM』はビジネス向け、『HQ オーディオブック』は無料で気軽に始めやすいとそれぞれ強みがあるので、自分のスタイルに合ったサービスを選んでみましょう。

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