「Echo Dot 第4世代」の特徴は? 他のスマートスピーカーや第3世代と徹底比較!
Amazonから2020年9月25日に新世代のスマートスピーカー「Echo(エコー)」が発表されました。今回発表された新型の「Echo」は以下の5種類。
・Echo 第4世代
・Echo Dot 第4世代
・Echo Dot with clock 第4世代
・Echo Show 10
・Echo Auto
本記事では、この中からEchoシリーズで一番売れている「Echo Dot(エコードット)」に注目。「Echo Dot 第4世代」と「Echo Dot 第3世代」、他のEchoシリーズ、他社ブランドより販売されているスマートスピーカーと比較していきます。
この記事を読み終わる頃には、「Echo Dot 第4世代」がどのような機能を持っていて、どのあたりにポジションするスマートスピーカーなのか分かるでしょう。
「Echo Dot 第4世代」でできること
「Echo Dot 第4世代」は、声をかけることで動作するAmazonのスマートスピーカーで、音声AIアシスタントは「アレクサ(Alexa)」です。アレクサを動作させるには、「アレクサ ○○をして」と声をかけます。
主な機能は以下の通り。
主な機能
・天気予報
・時間の確認(時計)
・Amazonでのショッピング
・スケジュール管理
・目覚まし/タイマー
・音楽を流す
・ニュースを聴く
・ハンズフリー通話
など
これらの機能は、好みによって「Alexaスキル」を追加することによって拡充・カスタマイズできます。
日々、機能やスキルがアップデートされていくので、同じEchoを使い続けてく中で、突如として便利な機能が追加されることもあります。
第4世代と第3世代の違い
今回の新型「Echo Dot 第4世代」は、前の「Echo Dot 第3世代」と何が違うのでしょう? 2つのスペックをリストにして並べてみました。
注目ポイントは形状とカラーバリエーションの変化です。できること自体は第3世代と変わりありません。

▲左:第4世代、右:第3世代。
形状:大きく変化。丸い球体型に
一番大きく変わったのは、形状です。
第3世代は小さなホールケーキのような形をしていましたが、第4世代は丸みを帯びた球体型になっています。
Amazonのコピーには、「さまざまな場所にぴったりな球体コンパクトデザインに。明瞭なボーカルとバランスの取れた低音で豊かなサウンドが、家中どこにいても楽しめます」と書かれています。見た目だけでなく、形が変わったことによる音質アップに期待したいところです。

▲丸みを帯びて存在感アップ。インテリアのひとつのような雰囲気に。
カラー展開:1つ減って3色に
第3世代は4色展開でしたが、第4世代は1つ減っています。
黒色の「チャコール」、第3世代のサンドストーンに近い白色「グレーシャーホワイト」、グレーに近い青みの「トワイライトブルー」の3色。青色は第3世代になかった色味です。
第3世代の「プラム」にあたるピンク系は、今回用意されていません。

▲左からチャコール、グレーシャーホワイト、トワイライトブルー。

▲「Echo Dot 第3世代」のプラム。第4世代にはピンク・赤系の可愛いカラーはない。
価格:値段は変わらず。買い求めやすい価格帯
第4世代でも値段は変わらず5,980円。LEDの時計表示付きの「Echo Dot with clock」も、第3世代と同じ6,980円です。
※現在「Echo Dot 第3世代」は値下げされ、¥4,980で売られています。「Echo Dot with clock 第3世代」は販売終了。第3世代は今残っている分がなくなり次第、公式には購入できなくなると思われます。
サイズ:形状が変わって高さが出た。直径はほぼ変わらず
第4世代で球体デザインになったため、高さが出ました。第3世代よりも目立つようになり、壁にかけることはあまり想定されていないと思われます。
直径は1ミリ大きくなっていますが、手のひらサイズをキープしています。
重さ:少し重く
第3世代より28.8gアップと、少し重量は増えました。形状の変化分、重くなったと推測できます。
スピーカーサイズ:変化なし
スピーカーサイズは1.6インチと、第3世代と変化ありません。スピーカーの変化なしで、果たして音質がどのようにクリアになっているのか、気になるところです。
出力:変化なし
出力は3.5㎜ライン出力と変わらずです。スピーカーとつなぎたい人にとってはありがたい仕様となっています。
電源:変化なし
こちらもAC出力のまま、第3世代と変わりありません。
「Echo Dot 第4世代」と他のEchoシリーズの違い
次に、「Echo Dot 第4世代」と他のEchoシリーズの違いを比較していきます。
「Echo Dot 第4世代」に何を求めるかによって、比べるポイントが変わってきます。「Echo Dot第4世代」は5,980円、「Echo Dot with clock 第4世代」は6,980円で、価格・スペック的に近いのは以下の機種です。
・Echo Flex 2,980円
・Echo Show5 9,980円
・Echo 11,980円
そして比較するときに押さえておきたいポイントがこちらです。
ポイント① 価格と用途
ポイント② ディスプレイの有無
ポイント③ 音質へのこだわり
比較ポイント① 価格と用途
「Echo Dot 第4世代」5,980円と、低価格の「Echo Flex(エコーフレックス)」2,980円を比べてみましょう。
「Echo Flex」は、「Echo Dot第4世代」よりも3,000円ほど安い機種。大きな違いは2点です。
音質に圧倒的な差がある
「Echo Flex」は公式でも謳っているように、音楽を聴けるような品質に最適化されていません。ここが価格差の一番の理由。
部屋で音楽を楽しみたいのであれば、選択肢から「Echo Flex」は外れます。
Echo Flexはコンセントに直接挿す どこでも設置可能
Echo Flexはプラグイン式で、本体を直接コンセントに差し込みます。そのため他のEchoシリーズのようにテーブルに置いたり、インテリアとして楽しんだりできません。
その代わり、置き場所に困っていたキッチン、洗面所、廊下などに、コンセントさえあれば気軽に設置できるのがポイント。「Echo Dot」を置けない場所でもスマート家電の操作、通知の確認、ハンズフリーで通話などができます。
また、別売りのアクセサリを付けられるのも大きな特徴。例えばライトを付ければ、夜に暗い足元を照らす明かりに早変わり。
このように価格によってスピーカーの質が変わり、どこで使うか用途も大きく異なります。

▲コンセントさえあればどこでも使えるのが「Echo Flex」。その代わりスピーカーの質は低い。
比較ポイント② ディスプレイの有無
次に、「Echo Dot 第4世代」5,980円と、「Echo Show 5」9,980円を比べましょう。
価格差は4,000円で、「Echo Show5」はディスプレイとカメラが付きます。これによってニュース、天気、時間の確認、映画鑑賞、フォトフレームなどとして使用可能です。
またAlexaアプリからではなく、ダイレクトにディスプレイ操作で設定ができるのも魅力のひとつ。操作性が直感的でわかりやすいです。
ビデオ通話も可能なため、子供部屋に設置して様子を遠隔で確認したりお話したり、といった使い方もできます。
つまり「Echo Show 5」は「Echo Dot」よりも少し高価になる代わりに、できることが増えるということです。ビデオ通話したり、動画を観たりしないのであれば、「Echo Dot」で十分に満足できるでしょう。
比較ポイント③ 音質へのこだわり
最後に「Echo Dot 第4世代」と近いスペックで、見た目も似ている「Echo 第4世代」と比べてみましょう。
「Echo Dot 第4世代」5,980円と「Echo 第4世代」11,980円の価格差は6,000円。この2機種の差のポイントは「音質」です。
「Echo」は音質がプレミアムサウンドに
「Echo 第4世代」はスピーカーがパワーアップしています。
3インチのウーファー・2つのツイーターを搭載しており、さらに設置場所の音響特性を察知する仕様。部屋に最適な音質で音楽を楽しむことができます。「Echo Dot 第4世代」よりも、音質にこだわりたい人向けです。
サイズは「Echo Dot」よりもひとまわり大きい
「Echo Dot 第4世代」が手のひらサイズなのに対して、「Echo 第4世代」は両手で持つぐらいのサイズ感に。「Echo Dot 第4世代」に比べて、部屋の中でのインテリアとしての存在感も大きくなりますね。

▲「Echo 第4世代」は音質がリッチに! その代わりサイズアップしている。
「Echo Dot第4世代」はスペックと価格のバランスが絶妙
「Echo Dot」は一番売れている機種だけあって、「スマートスピーカーの基本機能と、音楽は楽しみたい」という人が手を伸ばしやすいスペックと価格設定になっています。
・ディスプレイはいらない
・コンパクトが好み
・部屋で音楽も楽しみたい
このような需要がある方であれば、「Echo Dot 第4世代」に満足できるでしょう。
「Echo Dot 第4世代」と他メーカーのスマートスピーカーを比較
「Echo Dot 第4世代」と他メーカーのスマートスピーカーを比べてみました。
比較対象 3メーカーのスマートスピーカー
今回の比較対象は以下の通り。各社より出ているスマートスピーカーの中で、スペックが近しい機種を選んでいます。
Google Nest Mini 6,050円(税込)

出典:Google Nest Mini - 小さくても便利な スマート スピーカー - Google ストア
■ポイント
・3つのマイクによる音声認識能力の高さ
・GoogleカレンダーなどGoogleのサービスと連携が可能
・壁にかけて収納が可能
■対応音楽配信サービス
Spotify、YouTube Music、Google Play Music、Pandora、Deezer
LINE CLOVA Friends mini 5,500円(税込)

出典:CLOVA Friends mini | LINE CLOVA公式サイト
■ポイント
・かわいらしいLINEのマスコットキャラクター型、タイアップキャラクター型
・「LINEを送って」と声をかけ、LINEの操作が可能
・2,000mAhのバッテリーが内蔵されており、持ち運びが可能
■対応音楽配信サービス
LINE MUSIC
APPLE Home Pod mini 11,880円(税込)

出典:HomePod miniを購入 - Apple(日本)
■ポイント
・APPLEのアプリ(メモやリマインダーなど)、デバイスと連携が可能
・“音の常識を変えるコンピュテーショナルオーディオ”を搭載
・2台以上あれば、インターコム機能で家の中で簡単に会話でのやりとりが可能
■対応音楽配信サービス
Apple Music、Amazon Music、Spotify
※2020/11/16より発売予定
比較ポイント① 価格
この中では「Echo Dot 第4世代」が最も安いスマートスピーカーです。安いからといって、機能面で劣っているわけではありません。
「どこのものでもいいからスマートスピーカーを使ってみたい」という初心者が使うには「Echo Dot 第4世代」がベストでしょう。
比較ポイント② 使用頻度の高い機能・サービスに合っているか
使用する頻度の高い機能・サービスによって、押さえておきたいポイントは変わってきます。例えばAmazonでよくショッピングをするのであれば、声をかけるだけで買い物できる「Echo Dot 第4世代」が便利でしょう。
同じように、Google関連サービスをよく使うのであれば「Google Nest Mini」、手軽にLINEを送りたいなら「LINE CLOVA Friends mini」、身の回りをApple製品・サービスで固めているなら「Apple Home Pod mini」といった具合です。
比較ポイント③ 使用している音楽配信サービスと連携できるか
音楽を楽しむ目的でスマートスピーカーを選ぶなら、自分が利用している音楽配信サービスが対応しているかどうかも重要です。
例えば『YouTube Music』は「Google Nest Mini」で、『LINE MUSIC』は「LINE CLOVA」でしか聴けません。
「Echo Dot 第4世代」はAmazon Music、Spotify、Apple Music、AWA、dヒッツ、うたパスに対応。選択の幅が広いのは、Echoシリーズのアドバンテージです。
なお音声操作はできませんが、スマホなどとBluetooth接続すれば、そのデバイス内の音楽をスマートスピーカーから聴くこと自体は可能です。
「Echo Dot 第4世代」の購入をオススメしたい人
「Echo Dot 第4世代」について比較をしてきました。これらをふまえて、「Echo Dot 第4世代」の購入をオススメしたい人は下記のとおりです。
初めてスマートスピーカーを購入する人
「Echo Dot 第4世代」は、コスト・スペック・音質のバランスが取れた、安定のスマートスピーカーです。「値段と品質もそこそこのものが欲しい」という人にぴったりの商品です。
Amazonプライム会員
Amazonプライム会員であれば、200万曲聴き放題の『Prime Music』を追加料金なしで利用可能。一見すると楽曲数が少ないように感じますが、メジャーどころはしっかりと聴けるラインナップです。
また『mazon Music Unlimited』に加入すれば6,500万曲以上が聴き放題に。通常は月額980円のところ、プライム会員であれば月額780円とお得になります。なお、Echoのみで聴く場合はEchoプラン月額380円がオススメです。
友だちや家族へのプレゼントを検討している人
まだスマートスピーカーを体験していない家庭も多いのではないでしょうか?
使ってみるとわかりますが、「明日の天気は?」「今日のニュースは?」と声をかけるだけで用事が済むのは非常に便利です。ガジェットに疎くても、老若男女が便利に使えるアイテムであることは間違いありません。
だから、スマートスピーカー未体験の方にプレゼントするのもおすすめです。”自分で買うつもりはなかったけど、もらって使ってみたら便利だった”ということがあるかもしれません。
価格帯も高すぎず安すぎず、贈り物にはちょうどいいですよね。