NASAも困惑した!「火星のうさぎ」火星探査車がその姿を撮影!?
「月にはうさぎが住んでいる」という言い伝えを誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。このお話の起源は、インドに伝わる神話だと言われています。
また、「うさぎの餅つき」は、古代中国の「月のうさぎは杵と臼で薬を作っている」という伝説に由来しているのそう。
実際はうさぎが住んでいるわけではなく、その正体は月の表面の黒い模様。この模様は、火山から噴き出したマグマが平らな場所に流れて、冷えて固まったものです。
日本や中国などでは、この模様がうさぎに見えるといわれますが、国や地域によって見え方はさまざま。モンゴルでは「犬」、南ヨーロッパでは「カニ」など、色々なものに例えられています。
「本物のうさぎじゃなくて、ただの模様か~。」と思ったそこのあなた。がっかりするのはまだ早い! なんと、火星でうさぎらしきものが撮影され話題に。
火星に生息するうさぎ!?
うさぎらしきものが写っているのは、NASAが火星に送った無人探査車「オポチュニティ」が捉えたこちらの写真。赤茶けた大地が広がる神秘的な光景の中に、ちょこんと不思議なものが……。画像を拡大して見てみましょう。
拡大すると、そこにはうさぎのようなシルエットの物体が! よくみると可愛らしい耳が生えていて、形もコロンと丸く、地球上のうさぎにそっくり……。画像を明るくして、細部まで見てみてみましょう。
後ろの岩や周辺の赤茶けた土と見比べても、この物体だけ質感が違うようにもにも見えますね。さらに、おしりと思われる部分からは小さな尻尾も生えているようです。これは一体何なのでしょうか?
火星のうさぎの正体は!?
この物体の正体については、NASAで使用されていた「綿の断熱材」や「エアバッグの一部」など様々なものが挙げられていますが、はっきりとは分かっていないようです。
無人探査車「オポチュニティ」のパノラマカメラチームのメンバーでもある、ジェフ・ジョンソン氏がこの物体の存在を知ったとき、「これは一体何だ?」と声を上げて驚いたそう。そのとき、同僚たちは彼のデスクの周りに集まり、この奇妙な物体の正体について話し合ったようです。
「探査機またはその着陸船の一部ではないか」と、意見は一致したようですが、「自分の目で間近で見ないと、確実な識別を行うことは困難」とも語っています。
もしかしたら、うさぎは月ではなく火星にいるのかもしれません……。
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