沈没から110年!タイタニック号が未だに引き揚げられない理由とは?
1912年、北大西洋を航海中、氷山により船体を損傷したことで沈没した客船、タイタニック号。当時、最も甚大な被害を出した海難事故として歴史に刻まれ、事故から100年以上経った現在でもその名を知らない人は多くないはず。
そんな歴史的産物であるタイタニック号はすでに沈没地点近くの海底で見つかっていますが、引き揚げ作業は未だに行われていません。それには一体どのような理由があるのでしょうか?
現代の技術では不可能
1912年に海底へと姿を消したタイタニック号。その姿が再び発見されたのは約70年後の1985年でした。長い間海中に沈んでいたことにより、船体は風化してすぐに瓦解してしまうため、引き揚げなどが行えないのです。また、タイタニック号が沈んでいる海底までの深さは3,600m以上もあり、富士山の標高とほぼ同じ。富士山の麓から頂上まで巨大な鉄の塊を引き揚げるのもほぼ不可能である以上、それが海中ならなおさら。無理に引き揚げても海上には残骸しか残っていないということです。
すべての要因はバクテリア!?
海底に100年以上も沈んでいたことにより、船体は人工漁礁として海洋生物たちの住みかとしてすっかり定着。それ故に引き揚げてしまうと、そこに築かれた生態系を破壊してしまうということも理由のひとつ。
その生態系の中には、ハロモナス・ティタニカエという新種のバクテリアも発見されました。このバクテリアは、タイタニック号の外壁素材である鉄を酸化させて錆を生むことで、生存のエネルギーを得ているのだとか。
この働きにより船体は長い時間をかけて徐々に劣化させ、引き揚げ作業の難易度を高めている反面、この特性を利用して世界中の海底にある金属ゴミを解消する案もあるそうです。
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