ネタバレ・考察あり!「元彼の遺言状」のあらすじを1話から最終話まで紹介
2022年春の新ドラマ「元彼の遺言状」は、4月11日より毎週月曜日・21時00分から、フジテレビ系列で放送中。
原作は、2021年「このミステリーがすごい!」の大賞を受賞した新川帆立の小説です。遺産相続を巡り、親族や周囲の人たちを巻き込んで複雑に絡み合うストーリー。今回は、ドラマ「元彼の遺言状」の各話あらすじ・ネタバレをまとめています。あわせて、最終話の予測や伏線の考察もしているので、今後のストーリーが気になる人はぜひ参考にどうぞ!
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「元彼の遺言状」のあらすじ・ネタバレ
「元彼の遺言状」全話のあらすじ・ネタバレをまとめています。
※タップしたらネタバレが表示されるので注意してください!
第1話「殺人犯が全財産を相続!?遺言状ミステリーが遂に開幕」
第1話あらすじ・ネタバレ
■第1話あらすじ
剣持麗子(綾瀬はるか)は、大手法律事務所に勤務する敏腕弁護士。企業法務を専門とする麗子は、とにかく勝ちにこだわり、クライアントの利益のためには手段を選ばない剛腕ぶりで多大な利益を上げていた。だが、その強引さが仇となって有力クライアントを失う羽目になった麗子は、所長の津々井君彦からボーナスカットを言い渡されてしまう。
その処遇に憤慨し、事務所を辞めると啖呵を切って飛び出した麗子は“ひとり焼肉”で憂さ晴らしをする。そこで、飲み仲間を求めて片っ端から知り合いにメールを送る麗子。すると、大学時代の元カレ・森川栄治(生田斗真)から返信が……。だがそのメールの中身は、「森川栄治は永眠しました」という訃報だった。驚く麗子のもとに見知らぬ電話番号から着信が入る。「久しぶりだね」。全く面識がないはずの相手・篠田敬太郎(大泉洋)は、そう挨拶すると、栄治のことで相談したいと麗子に告げる。
数日後、麗子は篠田と会うが、顔を見てもなお篠田のことを思い出せない。一方、「変わらないねえ、麗子ちゃんは」となれなれしい態度を取る篠田は、栄治と同じ大学のサークルの先輩で、軽井沢の別荘で病気療養していた栄治に誘われて別荘の管理人をしているらしい。自室で死んでいた栄治を最初に発見したのも篠田だった。篠田は、栄治が遺した奇妙な遺言状のことを麗子に伝えた。そこには「全財産は僕を殺した犯人に相続させる」と記されていたというのだ。すると篠田は、「代理人になって僕を犯人に仕立ててほしい」と麗子に持ちかけ……。
引用:フジテレビ 公式サイト
第1話放送後の考察・感想
2021年「このミステリーがすごい!」の大賞作品が満を持してドラマ化! 東京大学法学部卒の弁護士が書いた原作をもとに、綾瀬はるかや大泉洋、生田斗真などの豪華キャストでおくるリーガルミステリー作品です。
栄治が亡くなったときに残した暗号、膨大な額の相続金、いがみ合う森川一族。ミステリ好きがワクワクするキーワードが出そろった第1話でした。あちこちに伏線がちりばめられており、分かりやすいカメラワークのおかげで推理のしがいがあります。
筆者が気になったのは犬のバッカス。冒頭シーンでは、栄治の部屋で吠えるバッカスの鳴き声に、台所で食事を用意する篠田も耳にしています。つまり、犯行時に吠えられない人物である堂上が怪しいですね。とはいえ堂上が犯人だとすると、今のところ犯行の動機は見当たりません。
他にも遺産相続を辞退した元カノや、栄治そっくりの兄も登場。どんどん増える登場人物に、あれもこれも伏線のように思えてしまいます。次回予告では犯人が明らかになるとあり、どうやら第2話で決着がつくようでびっくり!麗子の謎解き、遺産の行方、篠田との今後などなど、気になることだらけです。小説1冊分を2話完結で描き切っているので、原作ファンは小説との違いにも注目してみましょう。
第2話「超敏腕弁護士が暴く殺人犯の目的!150億の行方は!?」
第2話あらすじ・ネタバレ
「し」「の」「だ」「を」「た」「の」「ん」「だ」――。麗子(綾瀬はるか)は、謎の死を遂げた元彼・栄治(生田斗真)が自分に残した暗号に気づく。栄治が暮らしていた軽井沢の別荘へと戻った麗子は、森川家の金治(佐戸井けん太)、真梨子(萬田久子)、拓未(要潤)、雪乃(笛木優子)、紗英(関水渚)と、栄治の元カノのひとり・朝陽(森カンナ)、獣医師の堂上(野間口徹)を呼び寄せる。
麗子は、何者かによって栄治の車でひき殺されそうになったことを告白したうえで、ある提案を持ちかける。それは、犯人にこっそり名乗り出てもらい、交渉の場を持ちたいというものだった。麗子の目的は、クライアントである篠田を犯人にすること。森川家から犯人が出てしまうより、自分のクライアントが犯人になる方が皆にとっても都合が良いはずだというのだ。突拍子のない提案に驚く一同。誰も名乗り出ないと思われたそのとき、麗子たちのもとにある人物が現れ……。
引用:フジテレビ公式サイト
第2話放送後の考察・感想
第1話の謎解き編にあたる第2話。冒頭で残した暗号を解読すると、「しのだをたのむ」とメッセージが。麗子が遺言書を盗んだ犯人に交渉を持ちかけるべく、軽井沢の別荘へと戻ることにします。森川家の親族一同と堂上圭を集め、森川家から殺人者が出るよりも篠田を犯人にしたてたほうが得ではと持ちかける麗子。ここから一気に物語はクライマックスに突入します。
小説1冊分を本当に2話で完結させており、原作ファンの筆者としては「もっとじっくり描いてほしかった」というのが本音です。怒涛の展開とあっさり犯行を認める犯人に、ストーリーの展開が早すぎて思わず突っ込まずにはいられませんでした。
ドラマが始まる前に、原作とは違ったエンディングを用意していると告知されてはいましたが、まさかの結末にびっくりです。というのも、事件は解決したものの栄治がなぜ遺言状を残したのかは明かされまいまま。おそらく第3話以降にも、”遺言状編”に関係するエピソードがちりばめられているのでは? と筆者は考察しました。ネットでは「生田斗真(栄治役)はもう出てこないの?」と残念がる声も。”遺言状編”が完全に解決していないとなると、きっと回想シーンや物語終盤で出演するはずです。
第3話「最強バディが新しい事件に!家族が消える家?撲殺死体と灰の謎は…」
第3話あらすじ・ネタバレ
麗子(綾瀬はるか)は、引き継いだ『暮らしの法律事務所』の雑用係として篠田(大泉洋)を住まわせる。だが、肝心の仕事の依頼は、離婚調停の相談など、金にならない案件ばかりだった。
そんな折、麗子のもとへ“武田信玄”を名乗る男から依頼の電話が入り、殺人事件があった秋須坂町の進藤不動産へと向かう。殺されたのは進藤不動産社長の進藤昌夫(画大)。弁護士が来るまで何も話さないと言い張り、座っていたのが黒丑益也(望月歩)という青年だった。黒丑は、ホストクラブ『戦国』で武田信玄という源氏名で働いているらしい。
黒丑は、3ヵ月前に自宅に訪ねてきた進藤から、立ち退きを持ちかけられたという。だが1ヵ月前にもう一度やってきた進藤は、まるで人が変わったように、「ここは自分の物だから1ヵ月以内に出て行け」と言い出したらしい。黒丑は、交渉するために進藤に会いに来たら彼が死んでおり、すぐに警察に連絡した、と主張していた。
別の日、麗子のもとへ事務所の開業祝いを持って紗英(関水渚)が訪ねてきて……。
引用:フジテレビ公式サイト
”遺言状編”が第2話で完結し、晴れて麗子と篠田の凸凹バディが誕生! 栄治からの遺産として相続した「暮らしの法律事務所」で一緒に働くことになりました。
第3話は1話完結型のストーリーです。第1・2話は弁護士ドラマの要素が強めでしたが、第3話ではミステリー要素が満載! アガサ・クリスティーの小説「そして誰もいなくなった」をモチーフに作られた話です。他にも、梶井基次郎の短編「櫻の樹の下には」を連想させるシーンも。ミステリー作品が好きな人のなかには、このシーンを見て「あ!ここに死体があるんだ」と推理した人も多いことでしょう。
また、第1話・2話で登場した栄治のいとこである森川紗英もでてきます。このことから、栄治の遺言状事件はまだ完全に解決していないのではと考察します。まず考えられるのが、栄治の事件に篠田が絡んでいると紗英が疑っているパターンです。不審な点があるため、篠田を調べようとしているのではないでしょうか。
そして逆に、紗英が事件に関与していたパターンもあると思います。篠田に何か掴まれていないかを確かめるために、麗子たちの元を訪れた可能性も。第3話以降は、公式のあらすじを見るとどうやら1話完結型のようです。おそらく篠田や紗英の過去が明らかになるのは、物語終盤だと予測します。
第4話「超人気作家の激白!しかし、新たに実行犯を名乗る人物が現れ…」
第4話あらすじ・ネタバレ
剣持麗子(綾瀬はるか)は、さまざまな企業の顧問弁護士について調べていた。狙いは老舗企業と長期に渡って契約している高齢の弁護士。若くて優秀な自分が営業をかければ、引退間近な彼らに代わって顧問弁護士契約が結べるに違いない、という算段だった。 一方、篠田敬太郎(大泉洋)には、そんな麗子の相手をしていられないほど楽しみなイベントがあった。敬愛する女性ミステリー作家・秦野廉(宮田早苗)が、大ヒット作『胡桃沢啓二シリーズ』の最新作を13年ぶりに発表することになり、その記者発表会見の模様がオンラインで生配信されるのだ。 ほどなく会場に秦野が姿を見せ、会見がスタートした。そこで秦野は、いきなり「私は、人を殺しました」と告白する。会場は一時騒然とするが、それは新作のプロモーションだと理解する篠田。これまでも秦野は、読者に対して謎解きの挑戦状を出しており、今回もそう違いないと思ったのだ。しかし、秦野が明かした殺人現場の住所に警察が駆けつけると、そこには本当に男性の死体があって……。
引用:フジテレビ公式サイト
第4話放送後の考察・感想
小説の内容を参考にして殺人が起きる第4話。女性ミステリー作家・秦野廉が13年ぶりに新刊「甘い殺人」を発表。篠田も大ファンで、生配信の記者会見を見守ります。しかし、「人を殺した」と告白する秦野。男性の死体も見つかり、会場は大騒ぎです。その後、秦野の元に家政婦である加奈子が夫を殺したと出頭します。お金になるとふんだ麗子は、上手いこと言い含め秦野の弁護を引き受けることになりました。
ミステリ小説が好きな人なら、「本当に、このトリックで殺害できるのか?」と、1度はリアルに想像した人もいるはず。そんな読者の目線と、作家の目線を切り取ったかのようなストーリーとなっています。
また第4話では、娘役で出演した白鳥玉季にも大注目! 白鳥玉季は「テセウスの船」「凪のお暇」など数々の話題作に出演した人気子役です。大人っぽくなった姿にネットでも大きな反響がありました。母親をかばう名演技は、思わず涙腺が潤みます。
そしてラストシーンでは、まさかの「大学に行っていない」という篠田の発言にびっくりです。第1話で、栄治とは大学のサークルが一緒だったと言っていたのは嘘なのでしょうか。嘘だとしたら、一体篠田の正体は? 次回第5話が楽しみですね。
第5話「篠田の謎が動き出す!栄治との出会い…!?元彼の真意とは」
第5話あらすじ・ネタバレ
麗子(綾瀬はるか)と大手出版社の顧問契約の話を篠田(大泉洋)が勝手に断ってしまったことが原因で、ふたりはいまだに口もきかない冷戦状態にあった。そこにやってきた紗英(関水渚)は、麗子と篠田の間に挟まれてイラつきつつも、篠田を借りるといって一緒に出かけていく。
すると今度は、津々井(浅野和之)が『暮らしの法律事務所』を訪ねてくる。近年、業績を伸ばしている投資会社M&Sキャピタルの創立15周年パーティーに、麗子を連れて行きたいのだという。
パーティー会場は、M&S社が経営しているレストランだった。同社は上場を控えているらしく、会場には大企業の幹部や大物投資家たちが顔をそろえていた。津々井が麗子を誘ったのは、経済に強い彼女を『山田川村・津々井法律事務所』に復帰させ、上場を機に新たな弁護士を探しているM&S社との契約を獲得しようという魂胆だった。ふと、隣のテーブルにつこうとしていた男に目をやる麗子。するとそこには篠田と紗英の姿があった。M&S社は森川家の投資顧問なのだという。
そんな中、会場が暗転し、スポットライトとともにステージに現れたM&A社代表取締役の真梨邑礼二(藤本隆宏)が挨拶を始める。まず、一緒に会社を立ち上げた共同代表の庄司健介(髙橋洋)への感謝の言葉を口にする真梨邑。次の瞬間、会場の後方で突然大きな音が響いた。明かりをつけると、そこには投資家の久野という男が倒れて死んでいて……。
引用:フジテレビ公式サイト
第5話放送後の考察・感想
出版社の顧問契約を断った件で、篠田に腹を立てている麗子。そこに元上司である弁護士・津々井が現れ、麗子を投資会社M&Sキャピタルの創立25周年パーティーに誘います。会場に着くと名だたる企業の幹部や投資家たちが勢ぞろい。M&S社代表取締役である真梨邑礼二が登場し、スピーチをはじめます。
そして事件が起こります。急に衝撃音が鳴り響き、明かりをつけるとそこには投資家・久野文也が倒れていました。首に注射痕が見つかり、M&S社共同代表・庄司健介が同じテーブルだからという理由で疑われます。しかし、対面に座っている庄司には犯行は難しいうえ、会場が暗くなる前に誰かが部屋に入ったという証言もでてきました。
第5話は、パトリシア・ハイスミスの小説「見知らぬ乗客」を元にした交換殺人がテーマとなっています。
お互いの殺したい相手を交換することで、動機もなくアリバイも完璧に。ミステリー作品にはお馴染みの手法ですが、麗子と篠田が推理を補完し合うのはバディものとしてよくできているなと感心します。
また、篠田の調査報告書が届いたところで終わった第5話。続く第6話で、謎だった篠田の過去や栄治との関係もつまびらかになりそうでワクワクしますね。
第6話「話数ごとのタイトル」
第6話あらすじ・ネタバレ
■第6話あらすじ
麗子(綾瀬はるか)と篠田(大泉洋)は、とある教会で起きた密室殺人事件の真相に挑む。
事件が起きたのは、木下雄一郎(尾上寛之)が神父を務める教会だった。ホストクラブ『戦国』のナンバー2ホスト森蘭丸(味方良介)から、”武田信玄“の源氏名で働く同僚・黒丑(望月歩)のもとへ、助けてほしいという連絡が入る。蘭丸は、黒丑から以前、麗子に助けてもらった話を聞いていた。
連絡を受けて合流した麗子と篠田が、黒丑、木下とともに蘭丸がいるという教会の仮眠室へ駆けつけると、そこには刃物で刺され絶命したナンバー1ホスト・織田信長(土井一海)の姿があった。信長はこの教会の信者で、木下が家出した子どもやホームレスの一時避難場所として作ったこの仮眠室を時々利用していたという。
この日、蘭丸と信長は、仕事の後ふたりで飲んでいたそうで、ベロベロになった信長を介抱するためにこの仮眠室に1時間ほど滞在したという。だが、すっかり寝入ってしまった蘭丸が目を覚ました時には、すでに信長は亡くなっていたらしい。仮眠室の窓は全て内側から閉められており、防犯カメラにも誰かが出入りした様子は映されていなかった。完全なる密室で起きた殺人事件。犯行は蘭丸にしか成し得ないはずだが、「俺、やってないです!助けてください!」と蘭丸は麗子に懇願した。すると、金にならない仕事は受けないはずの麗子が、何故か蘭丸の弁護をすると即決し……。
引用:フジテレビ公式サイト
第6話放送後の考察・感想
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最終話の結末予想・考察
本作は、弁護士と家政婦の異色バディが事件解決に挑むミステリー作品です。「僕の財産は僕を殺した犯人に譲る」と、不可思議な遺書を残していた栄治。まるで自分が殺されるのを見越していたかのような不穏な内容と、遺産相続を巡る争い、そして見事犯人を突き止めた第1話・第2話でした。
原作では、この時点で一件落着となるのですが……。オリジナル要素を加えたドラマ版では、回収されていない伏線がまだ残っている状態です。まず、そもそも栄治はなぜこのような遺言状を残したのか? すでに自分が殺されることを知っていたのか? 知っていたのなら、なぜ犯行を止めようとしなかったのか? 栄治の遺言状の謎は解き明かされていません。
原作では、とある人物をかばって遺言状を残した栄治。しかし「原作のエンディングとは違う結末を用意した」と、制作陣から告知がありました。あくまで筆者の予想なのですが、おそらく栄治のもとで家政婦をしていた篠田が怪しいと睨んでいます。
第3話以降、弁護士・麗子のもとで働きはじめる篠田。料理や掃除などの雑用をこなしながら、麗子の仕事のサポートもします。大学でミステリーサークルに所属していたという篠田は、事件解決のために動く麗子に助言するシーンも。一見すると、麗子の頼れる相棒の篠田ですが、ストーリーが進むにつれ違和感を覚える発言がいくつかみられます。
もともと篠田は、栄治とは大学の先輩・後輩の仲だったと第1話で語っていました。しかし、第4話のラストには、「自分は大学には行っていない」と真逆のことを言っています。この発言から、筆者は実は篠田が黒幕では? と推測。黒幕まではいかなくても、栄治の死に関わっていたのではないかと考えます。
また、第3話では栄治のいとこ・紗英が再登場。わざわざ篠田が働く法律事務所を訪れたのも何かの伏線だと感じました。遺言状の謎が残っているので、今後のエピソードで謎解き要素をちりばめていくのではないでしょうか。そして、最終話で遺言状を書いた理由、篠田と栄治の関係性などが明らかにされるはずです。
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