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2020/02/18

【eBASEBALL プロリーグ SMBC e日本シリーズ】優勝チーム「読売ジャイアンツ」インタビュー前編 舘野弘樹選手・高川健選手

「eBASEBALLプロリーグ」2019シーズンは、読売ジャイアンツの日本一で幕を閉じた。eペナントレースでは優勝マジックを2まで減らしながらも、僅差で東京ヤクルトスワローズに優勝を譲ったジャイアンツ。

その悔しさをバネにするかのように、コカ・コーラ eクライマックスシリーズでは「eBASEBALL プロリーグ」史上初の下剋上を達成。勢いそのままに乗り込んだSMBC e日本シリーズでは、セ・パe交流戦優勝、パ・リーグ優勝と完全優勝に向けて邁進する千葉ロッテマリーンズをストレートで打ち破った。

今回は、昨年のeドラフト会議から読売ジャイアンツの面々を追いかけ続けている筆者が、興奮冷めやらぬ選手たちに直撃インタビューを敢行した。選手たちの飾らない生の声が、少しでも伝われば幸いだ。

「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズンの象徴となったジャイアンツの4番「舘野弘樹(てぃーの)」選手インタビュー

――今日は本当におめでとうございます。チームを日本一に導き、MVPも獲得……目標をすべて達成したと言ってもよいのではないでしょうか。

舘野選手:目標にしていた日本一を取れて、MVPまで取れるとは思っていなかったので本当に嬉しいです。ただ心残りがあるとすれば、セ・リーグ優勝を達成できなかったことですね。

――今日はシーズンワーストの腹痛があったようですが、今は大丈夫ですか。

舘野選手:正直、今も痛いです(笑)。

――改めて今日の試合は、タイブレーク(※SMBC e日本シリーズの延長戦はタイブレーク方式を採用)での攻防がハイライトともいえる展開でした。先攻でのタイブレークを想定していなかったとのことでしたが、後攻での順番は決まっていたのでしょうか。

舘野選手:後攻でのタイブレークの場合は、坂東秀憲(どぅーけん)選手に行ってもらおうと思っていたんですよ。理由は、ピッチングが非常に安定しているからです。相手の攻撃をしっかりと抑えれば、裏の攻撃はまずバントを決めて、ランナーを返すための小技を使えばいいので。

――なるほど。先攻と後攻で、求められる能力が違うわけですね。そして1番手を任された舘野選手は、強硬策で流れを引き寄せました。

舘野選手:「バントはしないから」と宣言して、強振で「ホームランか、ゲッツーか」という覚悟で攻めました。正直に言うと、自分が追いつかれて延長になったわけではなかったので「ミスっても知らないよ」ということを話しながらプレイできたんです(笑)。

――それを言えるチームワークの良さが、日本一につながりましたね(笑)。あの場面、セカンドランナーが投手のデラロサ選手でしたが、代走は考えませんでしたか。タッチアップもギリギリなところでしたが。

舘野選手:デラロサ選手以上の投手はいないので、結果的には裏のピッチングをみても残しておいてよかったです。タッチアップは、外野の肩がそんなに良くないことは知ってたのでいけました。

――今日の試合では、舘野選手のミート打ちとバントという、パワプロ界隈では大事件(※舘野選手は強振しか使用しないプレイヤーとして知られている)ともいえるプレイも飛び出しました。

舘野選手今日は奇跡的に決められましたけど、あのバントが一番緊張しました(笑)。

――昨シーズンは試合後にお話を聞くたび、「打てなかった」と反省の言葉を口にされていました。しかし今シーズンは、試合後もある程度の満足感を持たれていたように映りました。

舘野選手:ただ、完封されている試合も2つあるんですよね。

――某選手の弟(高川 悠選手:オリックス・バファローズ代表選手)との試合もそうですね(笑)。

舘野選手:そう、あの選手の弟です(笑)。あとは脇直希選手(中日ドラゴンズ代表選手)と引き分けた試合ですね。シーズンを通して安定感はあったと思うんですけど、ダメな日はあったというのが反省点です。

――その厳しい自己採点は、やはり6勝0敗を達成している指宿聖也選手(オリックス・バファローズ代表選手)の存在も影響していますか?

舘野選手:そうですね。彼が日本一を取っていれば間違いなくMVP候補だったと思うんです。6試合で6勝する難しさは……言葉は悪いですが、プレイヤーなら「あいつは異常だ」と思うほどです。

――素人目に見ても、今シーズンのレギュレーションで引き分けなしで勝ちきれるというのは、異常な戦績だと感じます。

舘野選手:そうなんですよ。ピッチングも完璧ですし、バッティングも甘いところに来た球はすべて打っている感じなので。本当にすごいと思います。尊敬です。

――昨シーズンは選手運用の面でマルティネス選手や廖任磊選手といったサプライズが見れましたが、今シーズンはそういった起用はありませんでしたよね。

舘野選手確かに、決まった選手でやりくりをしていましたね。選手運用はこれ以上でもこれ以下でもないという感じで、シーズンを通して安定していました。とくに自分の試合では、主力選手が絶不調になることもあまりなかったですし。ほかの3人は、坂本勇人選手が絶不調になることも何回かありましたけど。

――けれど、絶不調の坂本選手でホームランというシーンもありましたよね。

舘野選手:絶不調のほうが、相手が甘いところに投げてくれるので、「逆にホームランを打てる理論」があるんですよ。

――シーズン前のお話と違っていた点を挙げるなら、菅野智之選手の起用が想定よりも多かった印象です。

舘野選手:自分も半分くらいは菅野選手を先発させましたね。ジャイアンツの先発陣は、山口俊選手が最強で、2番手に今村信貴選手。その次が出てこないという状況でした。そこで「勝ち運」を持っていて、昨シーズンから慣れ親しんでナイスピッチも出しやすい菅野選手を起用することが多くなりました。やっぱり特殊能力があるよりも、ナイスピッチが出るほうが強いと思っているので。

――能力は変更されても、フォームは変わらないというのがポイントですね。
※ナイスピッチを出すタイミングは、各選手のフォームにも影響される。

舘野選手:そうです。コントロールが少し落ちているくらいなら、操作に問題はないので。「勝ち運」で打者のパワーを上げられるほうが、相手へのプレッシャーになっていたと思うんですよね。これが1番丸佳浩選手、2番坂本選手の打順にもハマっていたと思います。丸選手で先頭打者ホームランも打てましたし。

――丸選手の基本ステータスだと、球場によってはホームランを打ちにくいとのことでした。

舘野選手:クラウンスタジアムやナゴヤドームだと「弾道4」が欲しくなります。ただ、セ・リーグの球場は基本的にフェンスが低いので、パワーがあればライナー性の当たりでスタンドまで持っていけるんです。

――安定した起用という意味では、デラロサ選手が際立っていました。

舘野選手:大車輪の活躍でしたね。絶不調もほとんどありませんでしたし、不調までならデラロサ選手の能力であれば全く問題なかったので本当にありがたかったです。

――シーズン前はジャイアンツの投手陣には「ノビ」がなく、現在の「球速環境」では戦えない水準でしたからね。

舘野選手:本当そうなんですよね。最後のアップデートで、ノビ問題もある程度は改善されて。

――舘野選手にはキャプテンとして、他の3選手のことについても伺いたいと思います。まずは高川選手(ころころ選手)についてですが、このSMBC e日本シリーズで存在感を示してくれましたね。

舘野選手:本当にもう「来たか、ついに!」という感じでした。カーソルも合ってましたし、選球眼もよかった。ただ、ホームランを打ったあとに指が震え始めたのにびっくりしました(笑)。

――ホームランのあとの連打で追加点を奪えれば、また違ったのでしょうか。

舘野選手:そうでしょうね。なんだかんだ2点差は怖いですから。僕らは「自分で2点取ったんだから、2点取られてもいいんだよ」と声をかけてましたけど。

――今日の吉田友樹選手(たいじ選手)は、バッティングの調子があまりよくなかったように見えました。

舘野選手:吉田選手は今シーズンを通してムラがありましたね。バッティングが良いときはピッチングがあまり良くなくて、その逆もあったり。ただ、投打どちらかが良ければ頭ひとつ抜けているレベルの選手ですし、あの強メンタルなので心配することはなかったです。自分が緊張しないでプレイできているのは、彼が横にいるおかげなんですよ。

――坂東選手はルーキーでありながら、ポストシーズンの「クローザー」を担いましたね。

舘野選手:厳しい場面を任せて申し訳なかったですが、彼の「抑える力」をめちゃくちゃ信頼してるんです。しかもすごく緊張しているのに、しっかり自分の力を出せるメンタルを持っていて。明らかに自分なんかよりも3番手の適性があって、SMBC e日本シリーズも3試合目があれば3番手を任せる予定でした。とんでもないルーキーですよ。

――最後に、「eBASEBALL プロリーグ」は2020シーズンの開催が決定し、舘野選手もチャンピオンチームのMVP選手として大きく立場が変わります。改めて、来シーズンへ向けた意気込みを聞かせてください。

舘野選手:「eBASEBALL プロリーグ」も3年目でまだ連覇を達成したチームはないので、初の「日本一連覇」を目指したいですね。あとはセ・パe交流戦でセ・リーグが惨敗したので、来シーズンは自分たちがセ・パe交流戦で優勝したいです。そして絶対に獲りたいのが、eペナントレースでの優勝です。正直に言って今シーズンは「やらかし」なので、絶対に獲りたい。

個人的には、今シーズンはピッチングもよくて奪三振王のタイトルも目前だったので、ピッチングのタイトルも何か狙いたいです。もちろん打撃タイトルも、今シーズンは逃してしまった首位打者も狙い、三冠王を目指します。

シーズン不調からの「e日本シリーズ男」へ!「高川 健(ころころ)」選手インタビュー

――高川選手、本当に打ってくれてよかったです!

高川選手:気持ちよかったですね。スコーン、あれーという感じで(笑)。

――今日は非常にバッティングの調子が良いように見えました。

高川選手:そうなんですよね。先週のコカ・コーラ eクライマックスシリーズもバッティングの調子自体は悪くなかったんです。

――今日は高川選手の状態が良いときの選球眼が出ていたと思います。

高川選手:事前にチームとして「相手も緊張しているだろうから、球を見ていこう」と話していて、そこは意識して臨みました。初回から相手の出鼻をくじく、いい仕事ができたと思います。

――ただ、ピッチング面。他の方では聞けないであろうことも触れますが……ナイスピッチはどこへいったんですか(笑)。

高川選手:実を言うと、先発で菅野選手を起用する予定はなかったんです。2試合目は今村選手でいこうという想定で、菅野選手が好調だったので急遽の起用でした。「勝ち運」のおかげでバッティング面には良い方向に作用しましたが、ピッチングは我慢してなんとかキャプテン(舘野選手)につないだ感じですね。

――ナイスピッチが出ないなかで投球には苦しまれたと思いますが、相手が打ち損じたのはナイスピッチが出た球なんですよね。

高川選手:そうなんですよ。ナイスピッチミスがいい具合にボールへ外れて、厳しいコースのナイスピッチの球を打ち損じてくれる、良いパターンでしたね。向こうが緊張してるのは手に取るようにわかりましたし、やはりナイスピッチが出ていなくても厳しいコースを突いていけばそうそう打たれるものではないので。

――高川選手個人としては、このSMBC e日本シリーズまで厳しいシーズンだったと思います。改めて、何が高川選手を苦しめていたのでしょうか。

高川選手:ひとつの原因としては、競技レベルが上がったことです。結果が残せないのは自分の責任ですが、戦術が進化していることで日頃の練習から「ハマってしまった」感がありました。基本は「甘い球を打つこと」なんですが、甘い球はなかなか来ません。そこで多少きびしい球を打とうとする気持ちが出てきて、結果的に甘い球を打ち損じてしまうという悪循環に陥ってしまいました。

――選球眼のよい高川選手だからこそ、ストライクゾーンのライン上で勝負する現在の環境にハマってしまったことは、想像に難しくありません。

高川選手:あとは初戦に、昨シーズンの悪いイメージを思い出す河合祐哉選手(横浜DeNAベイスターズ代表選手)と当たったことも影響していると思います。
※昨シーズン、高川選手は河合選手に1対6と大敗を喫している。

――しかもその次の試合では、当時絶好調だった、清野敏稀選手(千葉ロッテマリーンズ代表選手)との対戦でしたね。

高川選手:清野選手は強かったですね。序盤でうまいこと自分が生贄になって、チームが上昇気流に乗れたと思いたいですが。

――ただ、シーズン中は振るわなくてもポストシーズンで活躍することでヒーローになるのは、まさに「プロ野球あるある」です。

高川選手:日本一のためにやってきたわけですから、「惜しかったね」で終わるよりも「おめでとう」と言ってもらえる結果になってよかったです。

――ちなみに、表彰でのミドすけとのツーショットは、狙って高川選手が行ったのでしょうか(笑)。

高川選手:キャラ的にそうではあるんですけど(笑)。チームで立ち位置が決まっていて、自分は3番目だったのでたまたまです。

――改めて、昨シーズンは叶わなかった頂上からの景色はいかがでしたか。

高川選手:本当にいい景色を見ることができました。最高の思い出が作れたと思います。

――高川選手の2019シーズンは、参加を見送ろうかと考えたところから始まり、厳しいプロテストを乗り越え、苦しい試合を乗り越えての日本一となりました。そんなシーズンを踏まえて、改めて来シーズンへの思いを聞かせてください。

高川選手:今は終わったばかりなので、少し離れた場所から見てもいいという気持ちもあるんですが、もう一度機会が与えられるなら努力していくつもりです。今シーズンの仲間が、来シーズンではライバルになる可能性は十分にありますし……もし活躍の場が別のチームとなってもやることは同じだと思っています。

――日本一という目標を達成したことで、高川選手の言葉にも少し変化が感じられます。

高川選手:昨シーズンは悔しいだけで終わってしまったので、もう一度同じメンバーのジャイアンツで日本一を取ることだけが目標でした。もちろん、来年もジャイアンツでという気持ちはありますが、必ずしもそれが叶うルールではないので、この日本一は良い思い出として次のステップにいければと思っています。本当……いい経験をさせてもらっているなと思いますね。

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