2022/05/13
KDDI、2022~2024年度の中期経営戦略を発表――5G浸透やメタバースなど注力
KDDIは、中期経営戦略(2022~2024年度)を発表した。
「KDDI VISION 2030」のメッセージのもと、新たな中期経営計画では、「サステナビリティ経営」をかかげ、サテライトグロース戦略の推進とそれを支える経営基盤の強化でパートナーとともに持続的成長と企業価値の向上を目指すとした。
長期的な視点での社会課題と同社グループの経営重要度を総合的に網羅した「新重要課題」として、通信を核としたイノベーションの推進やカーボンニュートラルの実現、人財ファースト企業への変革などを策定した。
同社の新たな事業戦略では、通信事業の進化とそれを中心とした5つの注力領域である、デジタルトランスフォーメーション、金融、エネルギー、ライフトランスフォーメーション、地域共創をメインとして企業価値の最大化を図るという。
DX分野では、IoTを推進。自動車、工業設備、メーターなどに溶け込ませ、ユーザーが意識することなく5Gを活用できる環境を整備。業界のニーズに応じたビジネスプラットフォームを提供しながら日本のDX化を図る。
さらに金融分野では、金融と通信によるエンゲージメント向上に寄与。各金融機能のさらなる拡大を目指し、グループ各社の成長を実現するとした。このほか、電力小売事業も引き続き強化していくことや「ライフトランスフォーメーションテクノロジー」でモビリティ、メタバース、宇宙分野での新たなビジネスを創出していくという。
加えて経営基盤強化として、KDDI単体で2030年度、グループ全体で2050年度のカーボンニュートラル達成を目指すとしたほか、「KDDI版ジョブ型人事制度」や社内DX推進、「KDDI 新働き方宣言の実現」で人財ファースト企業を目指すことや事業活動における人権尊重の徹底などでグループ経営推進・ガバナンス強化を目指すとした。