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2022/11/25

[三井公一の「スマホカメラでブラブラ」]ライカ監修「Leitz Phone 2」を試す、魅惑のLeitz Looks はスナップショット撮影が楽しいぞ!

 昨年、大きな話題を呼んだライカ初のスマートフォン「Leitz Phone 1」(昨年のレビュー記事)。1型という大型のセンサーを搭載し、ライカの世界観を再現した「Leitz Looks」機能がユニークな端末だった。

 その第2弾となる「Leitz Phone 2」が先日登場したので、さっそく新機能を中心に撮り心地を試してみた。

 端末の仕様、スペックなど詳細は本誌別記事を参照していただきたい。

美しい佇まいの「Leitz Phone 2」

 「Leitz Phone 2」は、先代モデルのカラーと違い、上質なホワイトカラー仕上げになっている。

 この「ライカホワイト」は、2009年6月に発売された限定モデル「M8ホワイト」と同等のホワイトラッカー仕上げとのこと。艶やかでしっとりとしたライカらしいフィニッシュだ。

 また話題になった脱着式のレンズキャップも健在だ。レンズ周りの変更に伴って厚さなどサイズが変わっている。エンボス加工された「Leitz」ロゴが輝かしい。

 ボディ外周も前モデルと同様にローレット加工が施されている。この ピッチや深さはドイツ本国のライカから厳しく注文が付いたそう で、たしか手にフィットして握りやすく感じた。

 不評だったエッジディスプレイがフラットな形状のものになったのも朗報だ。これにより不用意にエッジに触れてしまい意図しない動作をすることがなくなった。

 本モデルも純正ケースが付属する。ラバー製で握るとジワッと手に吸い付くような印象を受けた。しかしながらレザー製の純正ケースがあればいいのにと思うライカユーザーも多そうだ。

 「Leitz Phone 2」は、512GBと大容量ストレージを搭載しているが、大型1インチセンサーで大量に写真撮影をすると少々空き容量が心配になってくる。

 なのでmicroSDXCカード(最大1TB)対応はとてもいいと感じた。SIMカードと外部メモリーを同じトレイにセットする仕様になっている。信頼できるブランドの高速なメモリーカードを使用したいものだ。

大型1型センサーとズミクロンレンズ

 「Leitz Phone 2」のベースモデルはシャープ「AQUOS R7」だ。なので基本的なレンズ光学系、記録画素数などは同様となっている。

 レンズはライカ監修の「SUMMICRON 1:1.9/19 ASPH.」。シングルカメラ仕様で35mm版換算19mm相当の画角だ。前モデルとはレンズコーティングが異なっているという。

 1型センサーの有効画素数は4720万画素だが4つの画素を1つとして扱うピクセルビニングをしているため、記録画素数は1180万画素(ハイレゾモードを使用すればフル画素での撮影が可能)。

項目 内容
チップセット Snapdragon 8 Gen 1
メモリー 12GB
ストレージ 512GB(最大1TBのmicroSDXCカード対応)
アウトカメラ ・有効画素数 約4,720万画素 CMOS
F値1.9レンズ[焦点距離19mm相当]
電子式手ブレ補正
・有効画素数 約190万画素 測距用センサー
インカメラ 有効画素数 約1,260万画素 CMOS
F値2.3レンズ[焦点距離27mm相当]

 チップセット(SoC)、ディスプレイ、バッテリーも「AQUOS R7」と同等である(内部ストレージ容量は異なる)。「AQUOS R7」は以前の記事でインプレッションしているのでぜひ参照して欲しい。

 なので、「Leitz Phone 1」と違ってオートフォーカスをはじめとした動作スピードはかなり実用的に進化した。「普通」にスナップ撮影を楽しめる端末に仕上がっていると言える。

M型ライカ感を味わえるブライトフレームも健在

 もちろん、「Leitz Phone 1」同様にブライトフレームも引き継がれている。

 これによって、 レンジファインダーのM型ライカで撮影をしているかのような雰囲気 を味わえるのだ。アイコンをタップするごとにフレームを切り替えられる。

 画角アイコンを3つ並べた方が使いやすそうなものだが、ライカはそれを否定したそうでこの仕様になったとのこと。なので標準カメラアプリの「写真」では「AQUOS R6」に近い使用感になっている。

1倍
2倍
0.7倍
マニュアル写真時

進化した「Leitz Looks」と銘レンズをシミュレートできる「レンズエフェクト」が面白い

 「Leitz Phone 2」最大の魅力は「Leitz Looks」と「レンズエフェクト」だ。

  「Leitz Looks」はライカの世界観を表現できる色合いとトーンを味わえるフィルター で、前モデルにも1種類「モノクローム」が搭載されていた。それが「Leitz Phone 2」では「ORIGINAL」に加えて全4種類に拡充されたのだ。

 「MONOCHROME」、「CINEMA CLASSIC」、「CINEMA CONTEMPORARY」となり、後述の「レンズエフェクト」と組み合わせて撮影できるのが抜群に楽しい。

「ORIGINAL」
「MONOCHROME」
「CINEMA CLASSIC」
「CINEMA CONTEMPORARY」

 ライカには「SUMMILUX」、「SUMMICRON」、「NOCTILUX」など焦点距離とF値によってさまざまな名称が与えられ、年代や世代により描写や味わいが異なるレンズが多数存在する。その「イメージ」を3種類撮影時に使用できるのである。

 ディスプレイ下部の「LEITZ LOOKS」を選んだあと、「SUMMILUX 28mm」、「SUMMILUX 35mm」、「NOCTILUX 50mm」と表示された部分をスライドさせるだけでその効果を得ることが可能だ。

NOCTILUX 50選択時
「SUMMILUX 28mm」
35mm版換算28mm相当なのでスナップや風景撮影にマッチする画角だ。「ORIGINAL」でガード下のシーンをワイドに写しとった。「Leitz Phone 2」は暗所性能もなかなか。
建築物の撮影にも向いている。「ORIGINAL」のカリッとした仕上がりがいい感じ。メリハリが効いている
「SUMMILUX 35mm」
35mmという自然なワイド感がスナップショットに向いている。「MONOCHROME」の美しいトーンが気に入った
海辺の光景も「MONOCHROME」で。ハイライト部からシャドウ部への階調がいい。ほどよい距離感がスナップ撮影を楽しくしてくれる
「NOCTILUX 50mm」
通称「ノクチ」はとても明るい大口径の標準レンズだが、その「イメージ」を手軽に味わえる。夜のテラスでモデルを撮ったが、色調とノイズ感、そしてボケ感の味わいが独特である
50mmなのでポートレートから静物撮影に向く画角だ。写真関連の知人を撮ったが背景からググッと浮き上がる描写は「ノクチ」を想起させる写りだ。どの世代の「NOCTILUX 」をイメージしているのか? とライカに尋ねたところ明確にコレといったものはなくあくまでもその「世界観」であるとのことであった

特徴的な「Leitz Phone 2」専用アプリ

 「Leitz Phone 2」にはオリジナルの専用アプリもインストールされている。「Golden Hour Widget」と呼ばれるそれは、撮影者のいる位置情報を利用してドラマチックな撮影ができるいわゆる「ゴールデンアワー」を教えてくれるというものだ。

 日の出、日の入り時の「美味しい時間帯」をグラフィカルに表示してくれる。また「Leitz Phone 1」にもあったライカで撮影した写真を楽しめる「LFI.Widge」ももちろん搭載されている。

「Leitz Phone 2」の「Leitz Looks」でブラブラスナップを楽しむ

 「Golden Hour Widget」を参考にしてゴールデンアワーを撮った。暮れなずむ多摩川河川敷をドラマチックに写しとることができた。このウィジェットがあればどこでもいい時間帯を逃すことがないだろう。点光源部分には若干ゴーストが発生しているが、仕上がりはムーディーでノイズ感さえもいい雰囲気だ。

 「NOCTILUX 50mm」でバーの女性を狙った。背景からしっかりと人物が浮き上がり、やや色かぶりした感じが「ライカM8」での「UV / IRフィルター」なしで撮影したような懐かしい感じを思い起こさせてくれた。ボケ感も昔使っていた「NOCTILUX - M 50mm F1.0」の絞り開放を感じさせる。

とあるモニュメントを「NOCTILUX 50mm」で。光線状態のせいか少しフェードがかかったイメージになった。大型1型センサーのボケ感と相まってちょっと不思議なショットに仕上がった。

 城壁を「SUMMILUX 35mm」で撮影したがハイライト部に落ちた影とのハーモニーが美しい。白壁の微妙なニュアンスを「Leitz Phone 2」はいい感じにキャプチャーしてくれた。落ち込んだ空の色合いもどことなくライカ的である。

 群がるコイを「NOCTILUX 50mm」と「CINEMA CLASSIC」で撮影。ややコッテリした色調がコイの生々しさを演出してくれた。口と身体のディテールとヌメリ感の再現力に驚かされた。

工事中のコンビニエンスストアを「CINEMA CONTEMPORARY」で。ちょっとレトロチックなくすんだ色合いがいい感じ。スナップだけでなくポートレート撮影でも活躍しそうな効果だと感じた
「MONOCHROME」プラス「SUMMILUX 35mm」で木の根を撮影。画面周辺部に行くにつれボケ感と周辺光量が低下し、ヴィンテージっぽい味わいが楽しめた。ライカユーザーならどの時代の「SUMMILUX 35mm」なのか想像しながら楽しめそうだ
朽ちかけた流木を「SUMMILUX 35mm」と「CINEMA CLASSIC」で。実にいい雰囲気のショットになった。薄曇りの日だったがイメージどおりの仕上がり。「Leitz Phone 2」のディスプレイがフラットになったのでローアングル時でも画面下部もしっかり確認できていい。
この海辺のカットも「CINEMA CLASSIC」だ。滑らかさと粗さが同居するトーンとカラーが気に入った。今回は「Leitz Looks」のみでスナップ撮影を楽しんだが、本当に面白かった。このモードにすると選択したレンズの画角になりブライトフレームが表示されないが、それでも「ライカ」で撮っているんだ、という雰囲気を感じさせてくれた

「Leitz Phone 2」はちょっとだけ本家「ライカ」に近づいたスマートフォン?

 「Leitz Phone 2」のベースモデルはシャープ「AQUOS R7」だが、それを忘れさせてくれるのが「Leitz Looks」と「レンズエフェクト」だった。

 「Leitz Looks」は、ライカの世界観を表現できる色合いとトーンを味わえるフィルターだったし、「レンズエフェクト」は銘レンズのテイストを感じさせてくれたと思う。

 「AQUOS R7」より価格は高いが、前モデル「Leitz Phone 1」より「ライカ」感を味わえるモデルになっている。ライカファンならば「AQUOS R7」ではなくこちらをチョイスしたくなるに違いない。

 もし「Leitz Phone 3(仮)」があるのであればどうなるのか、今から想像は尽きない。

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