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[DATAで見るケータイ業界] 国内基地局ベンダ市場で45%のシェアを獲得した北欧ベンダ、大幅にシェアを落とした国内ベンダ

 MCAは携帯電話基地局市場の調査を実施し、その結果を調査資料「携帯電話基地局及び周辺部材市場の現状と将来予測 2023年版」として取りまとめた。

 同資料をもとに、国内の基地局市場動向について前回に続きお伝えしていく。今回は、基地局(無線機)ベンダ市場の動向やシェアについて取り上げたい。

国内無線機市場で活躍する北欧ベンダ

 国内無線機ベンダシェアの推移をみると、2022年度は北欧ベンダが45.2%を占めた。国内ベンダは25.9%へ大幅縮小し、アジアベンダは韓国KMWによる楽天モバイルへの供給が続くものの、サムスン電子ジャパンの孤軍奮闘が続いている。

北欧ベンダは2022年度にシェア45%へ拡大

 エリクソン・ジャパンはKDDI(au)の旺盛な5G展開を受け、2022年度は国内最大手に返り咲いた。一方、ノキアソリューションズ&ネットワークスは楽天モバイルの4G展開を担ったものの、NTTドコモの消極展開に大きな影響を受けている。なお、アジアベンダのサムスン電子ジャパンはエリクソン・ジャパンと同様に、KDDI(au)特需から第2位に上り詰めた。

NTTドコモの5G展開に期待を寄せる国内ベンダ

 2022年度はNTTドコモが基地局展開を抑制した結果、日本電気(NEC)は第3位、富士通が第5位にとどまっている。NECは楽天モバイルでの5G展開が追い風となるものの、富士通はNTTドコモのみへの供給のため、NTTドコモによる基地局展開抑制に大きな影響を受ける。2023年度は5G開設計画の最終年度であり、ハイレベルな計画を申請したKDDI(au)の積極展開が見込まれるが、国内最大手キャリアであるNTTドコモの旺盛な5G展開にも期待がかかる。

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